保育士配置基準改正1年・・・半数以上に「不十分」の声
保育士の新配置基準に関する調査が、コドモンによって実施されました。8割以上の保育施設が新たな配置基準に対応している一方、配置基準変更にともなう課題として「保育士の人手不足」が多くあげられ、半数以上が新基準を「不十分」と感じていることがわかりました。
昨年4月、76年ぶりに保育士の配置基準(保育園児の人数に対して最低限必要な保育士の人数のこと)が見直され、保育士一人が受け持つことができる園児の数は3歳児では20人から15人へ、4歳児、5歳児では30人から25人へと配置人数がそれぞれ変更されました。新たな配置基準へと改正されてからおよそ1年経った今、保育士の労働環境にはどのような変化があったのでしょうか。
【調査概要】
調査名 : 保育士配置基準の実態調査
調査対象: 全国の保育士200人
調査手法: インターネットリサーチ
調査時期: 2025年2月26日~28日
【調査結果サマリ】
- 新配置基準への対応実態 8割以上が基準を満たしている結果に
- 配置基準変更による効果 半数が「子ども一人ひとりに向き合う時間が増えた」と実感
- 配置基準変更における課題は「保育士の人手不足」が最多
「財政面」や「退職者の多さ」にも課題 - 配置基準変更に向けた対応 「正社員の雇用」と「短時間勤務者の雇用」がそれぞれ3割
「非資格保有者の採用」で賄う施設も - 新たな配置人数を「不十分」だと感じる割合は半数以上
- 現場保育士が適切だと思う配置人数と新配置基準は最大で約10人の乖離
- 新配置基準において現場職員の大きな負担となっている業務 「保育計画などの事務作業」
2024年4月に改正された保育配置基準に対して、約半数の67.5%が改定前から新基準を満たしていたことがわかります。一方で、「現在も新基準を満たせていない」と回答している割合は17.9%という結果となりました。
新たな配置基準への対応が遅れた、もしくは現在も満たしていないと回答した方にその理由を聞いたところ、「保育士の人手不足」が77.8%で最多でした。次いで「財政的な余裕がない」が30.6%、「退職者が多い」が22.2%という結果となりました。
国の配置基準では大きな負担になると感じる業務としては、「保育計画などの事務作業」が36.5%で最多となりました。次いで、「休憩を子どもと離れて取ること」が35%で、日常的な業務の遂行に対して不安を感じている方が多いことがわかりました。
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【出典】